癌呆と僕の関係

「あんた、まだアイツと会ってるの!?」
「え……うん」
「アイツはやめなさいって言ったでしょ アイツはあんたが思ってるような人間じゃないんだから」
「そんなことないよ、やさしくしてくれるし」
「はっ、あんなのをやさしいと言ったら、世の中みんなやさしい人間になっちゃうわよ」
「……でも、プレゼントだって」
「そんなのあんたを都合よく引き止めるための手段に決まってるでしょ、いいかげん目を覚ましなさい」
「そんな あの人のことを悪く言わないで」
「じゃあそれ以外でアイツがあんたに何してくれたって言うの?何を残してくれたって言うの?」
「………」
「ほらごらんなさい。もうこれっきりアイツのことは忘れるのね。いい男なんて、この世にはごまんといるんだから。あんたはもっと世間を知るべきよ」




おおむねこんな感じかと(ぉ